復活計画始動

昨日過ぎ去っていった台風の影響があるか確認しようと、仕事が終わった後に家の周りを一周した時の事でした。
家や400ccのバイクはなんともなかったので一安した時、私の目に入ったのは家の片隅(と言うか路上…)に放置して早数ヶ月が経過してしまったNS-1(50cc)でした。
エンジンをかけたのもいつだったか…というかバイクカバーをはずしたのもいつだったか忘れるくらい乗っていなかったバイク。
「あぁ申し訳なかったなぁ」と思いながらバイクカバーをはずしたら地面に広がるオイルの漏れた跡…。
よく確認してみたら、エンジンオイルのタンクからエンジンにオイルを送るゴムホースが裂けてそこからオイルがタラタラと、他にもタイヤの空気が抜けてたり各部のボルトが腐食していたりチェーンが伸びていたりと散々な状態。
とりあえず、絶縁テープぐるぐる巻きでオイルが漏れている箇所を塞ぎエンジンをかけてみることにしました、が、当然のごとくバッテリーが死んでる…ニュートラルランプすら点かねぇ。
「まぁ、エンジンかけるのセルじゃなくてキックだから関係ないや」と開き直りキックを蹴る。
1回、2回、3回…10回…15回…全然エンジンかからねぇよぉ。
「ここまでこのバイクを放置した報いだな」とボヤきながらキックを蹴る、蹴る、蹴る…そして何回蹴ったかわからなくなった時、ようやくエンジンがかかった!
カンカンカンカカカカカという甲高い排気音、チャンバーから吹き出る白煙、オイルの匂い、何もかもが懐かしくて心地良い。
エンジンをかけるだけのつもりでしたが、たまらなくなって家の周りを一回りする事に、タイヤに自転車の空気入れで空気を入れて(いいのか?)いざ出発。
アクセルを煽るとパイーンというレーシーな音、4stの図太い重低音もいいけど、やっぱり2stの甲高い音は気持ちいい。
見た目はボロボロだったけどエンジンは調子よさそう、ぐいぐい加速していくさすがMade in ホンダ。
そういえば、このバイクを買った時は2stのバイクが生産中止になる前で、本当はNS-1よりNSR50が欲しかったのですが「プレミアが付いていて程度と値段が比例していないので止めた方がいい」とバイク屋さんに言われこのバイクにしたんだった。
中型のバイクを買うとき友人に「絶対乗らなくなるから手放したほうがいい」と言われたけど、やっぱり手放さなくてよかった。
400ccは一般道だったら4速、もしくは3速しか入れる事が出来ないが、NS-1なら6速でもアクセル全開に出来る、この楽しさは中型にも大型にもない小排気量特有の面白さ。
400ccのバイク買う前には気付かなかったけどこれは病み付きになりそう、う〜んとりあえず悪い所を修理してもう一回街乗り用に復活させようかな。