バイク復活計画〜その14〜

…レーシングファンネル装着編…


え〜、パーツを取り付ける度に変わっていくNS-1が面白くて、面白くて、調子に乗って未知なる領域である吸気系にまでついに手を出してしまいました。
今回、私が選んだファンネルはリップスのレーシングファンネル(3,800円)です。
他にも雷神コイルでお世話になったRS YOKOTAさんの越後屋ワークスからブラックホールというファンネルが出てるので、コレにしよかとも考えたのですが、現在装着しているチャンバーがリップス製なので吸気系と排気系は同じメーカーで揃えた方が良いかと思いリップスで統一することにしました。
さらに、エアクリーナーボックスを取り外す事で気になるのが雨・砂・埃、というわけでファンネルと一緒にキャブレターガード(5,000円)も購入しました。
いや〜、ここまでは必要ないかなぁと思ったんですけど、リップスの当社のキャブレターガードはただのゴミや砂の吸い込みを防止するためのガードとは違い、チューニングパーツとも呼べるようなスペシャルパーツですっていう売り文句にも惹かれたので。


ファンネル装着作業に取り掛かる前に、まずはKITACOの抵抗なしプラグキャップを入手したので、点火系パーツを変更。
今、装着している雷神コイル&パワースパークエキサイター&普通のプラグから雷神コイル&抵抗なしプラグキャップ&VXプラグに変更。
KITACOの抵抗なしプラグは525円と安かったので買ってみた、もし使えなくてもパワースパークエキサイターほど痛くはないし、パワースパークエキサイターなんて3,150円でしたからねぇ…。


では、改めてファンネル装着作業に着手です。
まずは、シートカウルとダミータンクを外す、これはNS-1をイジる時の基本作業なのでもう慣れましたわ。
で、次にエアクリーナーボックスを外す、これがなかなか外れなくて意外と苦労した。
四苦八苦の末にどうにか外れた、この段階で手こずってどうする…。


ファンネルはエアクリーナーボックスを外した所に付けるだけなので特に問題なし。
しかし、ファンネルを付けるとメインジェットのセッティングが必要なので先にキャブを取り外す。
あぁキャブを外すなんて生まれて初めてする作業ですよ、不安…。
しかし!! 私にはサービスマニュアルという強い味方が付いている、実はコレNS-1と一緒に買ってたんです、ど素人の私には物凄く心強いぞ!!
サービスマニュアルに書いてある順序通りに作業する、しかしここで気になる事が、あの〜キャブがボルトで固定されてないんですけど…。
インテークマニホールド側からボルトのようなネジが出てるんですけどキャブはそこにはまってるだけ。
えっ、これでいいんかい? と思いサービスマニュアルをよく見ても作業工程にボルトを外すとは書いてない。
たぶんエアクリーナーボックスがキャブを後から押さえていたんだと思う、だからボルトで固定されてなかったのではないでしょうか。
という事は、ファンネルにしたらナットが必要になりますね…、幸い手持ちのナットがあったのでそれを利用する事に、いきなりビックリしたさ〜。


改めてキャブを外します、そしたらガソリンがボタボタ漏れてきた。
あ、フューエルコックをOFFにしてないしドレンスクリュも緩めてない…はい、お約束…。
てか、何でサービスマニュアル見てんのにこんな事するんだろ…ガソリン臭い…。
改めてガソリンを抜き作業再開、フロートチャンバを開けるとメインジェットは#105が付いていた、私の年式のNS-1は#95が純正なのですが、バイク屋さんにボアアップをお願いした時に変更したんでしょうね。
セッティングは濃い目からが基本だそうなので(ネット調べ)とりあえす#120を取り付けて、元に戻す。

次はキャブレターガードの取り付け、リップスのキャブレターガードはアルミ板が2枚。
前側はインテークマニホールドのネジと共締め、後側はフレームとエンジンマウントにタイラップで固定、これは特に問題なく終了。


とりあえずダミータンクは外したままでシートカウルだけ取り付け、では、セッティング確認のためにエンジンを掛けます
キーをONにしてキックを蹴る。


あれ? 掛かんないぞ。


「おかしいなぁ元通り取り付けたはずなのに」とか思いつつ何回かキックを蹴る。
何回か蹴った時に気が付く、あっ、フューエルコックをONにしてないしドレンスクリュも締めてない…はい、お約束…。


今度はちゃんと確認して再度キックを蹴る、すると2回目でエンジンが掛かった。
しか〜し、いきなり爆音と共にエンジン回転が9000回転まで上昇!!
え? 何これ? 軽くテンパりながらキーをOFFにして事なきを得る。
うわ〜、何で〜、意味わかんね〜。

エアスクリュを調整しても事態は変わらず、サービスマニュアル見てもどこが悪いのかわからない。
もう私の理解領域を超えたので助っ人の友人に電話。
彼は昔からバイクに詳しくて頼りになる存在、今は遠くにいるので電話で状況を説明してアドバイスを請う。
「う〜ん、エアスクリュ調整しても駄目なんかぁ、どこが悪いんだろうね?」
って私が聞きたいです…。
「あっ、スロットルバルブの向きは合ってる? 逆に付けるとそういう症状が出るよ」
おう? 早速外して確認、はい、逆でした……。
やっぱり流石だぜ、ありがとう、またお願いします。


スロットルバルブの向きを治し今度こそ!!
エンジン掛けるとアイドリングも元に戻って正常に動いてます、よし!!
でもファンネルの吸気音(?)がうるさいです…。
何か、ポコポコというがバラバラというか…下手したらチャンバーの音よりもうるさいです…。


まぁ、とにもかくにもようやくセッテイング出し作業へ、ここまで長かった…。
空ぶかしはご近所迷惑になるので実走にて確認、まずは#120はどうでしょう。
走り出すと回転が全然上がらない、アクセル全開でも5000回転までしか上がらない、こりゃ確実に濃いなぁ。

というわけで、メインジェットを#115に変更し再度実走。
回転は上がるけどまだまだ、しかもアクセル全開から全閉にして再度全開にすると全然回転がついてこない。
友人が「エアクリーナーボックス外すとレスポンスが鈍くなるよ」とも言ってたけど、これは酷すぎ、まだ濃いのかぁ。

再度メインジェットを#110に変更しトライ!!
おっ、回転の上昇はエアクリーナーボックスの時より少々鈍いけどレッドゾーンまで回る、アクセルに対するレスポンスも良くなってる。
#110が丁度いいかも。


でも、薄いかもしれないけど一応#105も試してみるか、と軽い気持ちで変更して走行。
したらさぁ、今までで一番いい感じなの、回転の上昇もスムーズだしレスポンスも良い。
う〜ん、ファンネル付けてもメインジェットそのままでいいんかぁ、何か不思議な感じ。
プラグの焼け色で確認しようと思ったけど日曜の夕方ではなかなか全開にすることが出来ないので、今日はここまで。
とはいえ少し濃い目にしときたいので#108ぐらいにしたいなぁ、持ってないけど…今度買お。


セッティングに気を取られて忘れてたけど、ファンネルを付けた感想を。
リップスの売り文句通り9000回転から13000回転の力強さが一層厚くなった感じ。
回転の上昇が鈍くなるのが少し嫌だけど、高回転は爽快です。
それと全開から全閉にしてまた全開みたいなアクセル操作のレスポンスはワンテンポ遅れます、これはしょうがないかな、慣れるしかないですかね。
あと、吸気音ですが低回転の時は気になりましたが高回転になるといつも通り2stらしい軽快な音を出してくれます。
楽しみを求めるならファンネル付けてもいいけど乗りやすさを重視するならエアクリーナーボックスのままがいいでしょうね、私はファンネルのままでいこうと思います、せっかく買ったので…。