サーキットへの道〜その17の2〜

=走行会初参加編②=


今回の走行会には、マイペースクラスとハイペースクラスの2クラスに分かれてます、初めての私は当然マイペース。
ライダースミーティングが終わり走行の準備を始める。
うわ〜革ツナギ着たら一気に緊張してきた。
着替えが終わりバイクのエンジンを掛ける、まだ少し時間があったのでR1000の人としばし談笑。

私:「今日はタイム計測ないんですね」
「クシタニの走行会にはないんですよ」
「タイムがわからないと張り合いがないですね、でも皆さんどれくらいのタイムで1周回るんでしょうね」
「岡山国際は2分切るのがひとつの壁みたいです、まぁストレートで全開にすればそこそこのタイムは出ますよ」
「へ〜、GSX-R1000はストレートでどれぐらいのスピード出るんです?」
「バックストレートで240は出ますよ。」
「え!! マジ!! そんなに出るんだ、すげ〜」

うへぇ、240Km/hなんて未体験ゾーンだよ、私のバイクはどこまで出るんだろう?
ここで重要な事に気が付く、そういえばリミッター解除してないよ…。
と言う事は、180km/h以上は出ねぇな、こりゃスピード差がありすぎてマズイかも…。


なんて、不安を感じてたら走行時間になったとの放送が、いよいよこの時が来ちゃった。
マイペースクラスの方々がピットレーンにぞくぞくと並び始める、私も慌てて列に合流。
そういえば、このサーキットは3日前に全日本の熱戦が行われたし、少し前には宇川徹さんや加藤大治郎さん、中野真矢さんも走ったし、さらにアイルトン・セナも走った事のある場所。
ここを私が走る事になるなんて考えてなかったなぁ、バイクに乗っててよかった〜。
並んでいる間にこんなこと考えて感動してしまった。
ここでさらに重要な事に気付く、コースをまったく覚えてない
覚えとかなきゃなぁ…と思いつつ今日まで来てしまった、大丈夫か?


いくつかの不安を感じてたら、ついに時間になりコースイン。
1本目は最初にピットインの練習の為に1度ピットに戻った後でフリー走行開始。
2列に並び順番にコースインしていく。
そして私の番が来た!! アクセルを開けて生まれて初めてのコースイン。
右側を走りコースイン、1コーナーを抜けて2コーナー、3コーナーと駆け抜ける、すでに私の前にスタートしたバイクが遥か前方にいるんですけど…。
マイペースクラスでも速いぞ…、マズイ。。。
おっかなびっくり走りバックストレートまで来た、ここは全開だ!!と思ってアクセルを開ける。
次の瞬間6台ぐらいの大型バイクに一気に抜かれた、加速性能が違いすぎ。
これじゃ動くパイロンだよ。。。。。
こんな事を繰り返している間に1本目終了。
走行が終わってタイヤを見たけど全然サイドが使えてない、未熟。


2本目が始まるまで時間があったのでコースを覚える事にする。
ちょっとハイペースクラスの走行を見たけど速すぎ、いつかは私もこうなれればいいな、R1000の人も結構速かったなぁ


2本目はある程度コースを覚えたので自分の走りに集中する事に決めた。
相変わらずストレートではバンバン抜かれるから気にして避けちゃうんだけど…。
私は右コーナーより左コーナーの方が好き。
なのでバックストレートエンドのヘアピンを抜けた後の2つのコーナーとダブルヘアピンの1個目までが左コーナーなのでこの区間が気持ち良く走れる事を発見、その代わり右コーナーはグダグダですけど。
結構順調に周回を重ねてたら、ダブルヘアピンの1個目で目の前を走っていたバイクが止まり切れずタイヤスモークを上げながらフルブレーキ。
幸いな事にグラベルには飛び出さなかったけど、焦ったわぁ。
2本目の走行が終わりピットに戻る。
早速タイヤを確認、おっ今回は割とサイドまで使えてたぞ。
そしたらR1000の人が「今の走行のタイム計測してたから、この走行が終わったら教えるね」だって。
「じゃあ、私もあなたのタイム計測しますよ」って言ったら
「そしたら今、計測したタイムが消えちゃうからいいですよ」だって
自分のタイム計測よりも私のタイム計測を優先してくれるなんて、なんていい人なんだろう。


R1000の方の走行が終わりタイムを教えてもらう、2本目のベストタイムは2分22秒04だった。
遅いぞ……。